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南大阪 中学受験地図

堺市北野田にある航路開拓舎の日常と、南大阪を中心に中学受験の状況と、それに関する気になる話題を取り上げます。

◎  増加する?「午後入試」:その1:午後入試の増加の理由 

この時期にして、この暑さ。
今年の夏の厳しさを予感させます。

これまで私立は、入試の方法や指導体制の面で、さまざまな変革を行ってきました。
共学化・入試日程の変更・コースの変更・大学との連携・特待生制度の拡大などがそれにあたります。
そんな中で、ここ数年目立ってきたのが「午後入試」の導入です。

「午後入試」とは、これまで、午前中から実施されていた入試を、午後に実施する制度ですが、来春の入試では、いくつかの学校が新しく取り入れる気配です。


午後に入試をするとどういったメリットがあるのでしょうか。
一番大きなメリットとして考えられるのが、入試機会の増加です。
午前中にA中学校を受験し、午後からB中学校を受験するというように、1日で複数の中学校を受験できます。
受験生にとっては、受験機会が増加するとともに、私立中学校側も受験生の増加がみこめるというメリットがあります。

しかし、「受験機会を増やす」ということであれば、入試日程そのものを増やせばいいわけで、1次+2次A+2次B+…として、どんどん入試日程を増やしていけば同じ効果があるのではないかと思われるかもしれません。
実は、現実はそう甘くないのです。

ここ数年、中学受験生の総数そのものが減少傾向にあります。
中学受験を考える生徒さんにとってはいいことかもしれませんが、中学校からすれば、少ない生徒の取り合いです。
そこで、合格発表~入学手続きまでの期間がどんどん短くなって、入試日程そのものも全体的に短縮されています。
合格した生徒さんを、かならず確保したいということですね。
その結果、数日間の間に、様々な学校の入試日程がひしめき合っていて、解禁日以降に新しく入試日程を設けても、後になれば後になるほど、受験生の数が減るということになる。
特に影響が大きいのが、これも最近のトレンドになりつつある「入試当日のWeb発表」です。
第1進学希望校に合格が決まれば、まず、他校を受験することはないでしょう。


けれども、「午後」はそうではない。
まだまだ競合する学校も少ないわけで、入試機会を有効に設けられるということです。

これまで、平面的に入試日程を取り合っていたのに、いわば3次元的な組み立てが可能になったわけで、今後も、午後入試の増加が見込まれます。


で、それでいいのかな?と思うわけです。
次回は、実際に受験した場合の動きについて考えてみます。


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