大阪桐蔭の今年の入試要綱を知りたくて、Googleで検索してやってきました。
記事中、「集合時刻午後7時10分」とあるのは、「午後17時10分」の間違いだと思います。
靴を云々のところですが、確かに不透明になりがちですね。でも、よく分からなかったのですが、先に受験を始めた生徒が国語の問題を、後から受験する人に教えないようにするということであれば、むしろ、先に受けている人の靴を回収しないといけないような気がするのですが、どうなんでしょう? あれこれ可能性を考えていくと、結局全員の靴を回収しないといけないことになるでしょうか? そういう意味で複数の時間帯で実施するというのはやはり問題がありますね。
時間帯を遅いほうに合わせるか、別の会場を天王寺付近で設置して同一時間帯スタートとされたほうが公平性を保てたのでしょうかね。京大の事件じゃないですが、携帯を使った不正行為の可能性も考えるなら、時間を合わせてもらったほうがやはり、良いですね。
そうはいっても、私は受験生の父として、大阪桐蔭の午後入試自体はとてもうれしい制度だと思います。灘中受験者を意識した西大和の午後入試なんかよりはずっとうちの子に関係がありそうな学校ですし。
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午後「入試」のあり方に「?」
その中で注目されたのが午後から入試を行なう「午後入試」の登場です。
例えば上宮ですが、2次Bを1月17日(月)の午後3時から開始しました。
また、桃山学院はB方式として、16日(日)の午後3時集合~5時25分終了の予定で、帝塚山学院も2次を17日の午後2時集合で実施しました。
上宮の担当の先生の説明によると、余裕を持って受験してほしいための午後開催ということでしたが、実際の受験生は、午前中に他校を受験し、午後から上宮の試験に臨んだ方も少なくなかったでしょう。
特に帝塚山学院では、「試験開始までに連絡をした場合に限り午後3時までの遅刻を認める」ということでした。
さて、上の例で共通しているのは、いずれも入試初日を除いた2次以降の日程で実施された試験であるということ。
しかし、ご存知の方も多いと思いますが、大阪桐蔭は、入試初日に午後入試を実施しました。
募集の概要は前期入試として、1月15日土曜日に実施。
集合時刻は午後4時(7時30分終了)の設定でした。
ところが、この後、集合時刻午後5時10分(8時15分終了)という時間帯でも受験を可能にしました。
(※上記の開始時刻については、以下のコメントの指摘を受け、訂正しました。ご指摘ありがとうございました。)
学校側の説明では、具体的にはふれられていませんが、(》》11/17:中学前期入試遅刻者対応についてのお知らせ pdf)これは、特に四天王寺を受験した生徒さんの面接終了時刻が16:00を過ぎる可能性があったため、対応したとのこと。
さらに、実際の試験は、このあとの別の時間帯でも実施されたという情報もあり、入試解禁日の午後に、複数の時間帯で入試を行なったことは間違いないようです。
一昨年まで、大阪桐蔭は初日をはずして試験をされていましたが、昨年は解禁日当日の午前に、つまり、他校と足並みをそろえてきました。
そのため、当然、受験者数が減少したわけです。
このあたりは、銀次郎エイトさんのブログに詳しく書かれています。
》》》★銀次郎の合格サプリ
「大阪桐蔭中学校~ 午後4時20分開始の 変則午後入試 の波紋 ~」
今春の入試は、いわば昨年と一昨年の「中間の設定」で実施されたわけです。
東京では、4日間で8校を受験するなどという話も聞きます。
それだけ午後入試や1日で連続入試が定着しているわけですが、それは受験者の選択であり、入試の方法そのものが公平にしっかりしたものであれば問題はないと思います。
しかし、今春の大阪桐蔭の入試の実施方法には疑問です。
もちろん、公平にしっかり実施され、きちんと合否の判定が下っていると思います。
(実際、遅れて受験する場合は、筆記用具以外の全ての荷物を預かるなどの措置をとっておられます。)
その中でも、「ルールの後付け」状態は疑問。
受験者のことを考えて便宜を図ったということであっても、試験を一斉に開催するというのは基本ルールのはず。
本来の「入学試験」とはどうあるべきか、もう一度、確認することが必要です。
今回の入試は、大きな問題提起だったと思います。
私学全体で、検討・ルール作りが必要ではないでしょうか。
参考リンク
》》》銀次郎エイト 「★銀次郎の合格サプリ」
》》》大阪日(日)新聞 「前倒し、午後入試も 激変する中学受験」
COMMENT FORM
a様
コメントありがとうございます。
また、表記に関して、ご連絡いただき、ありがとうございました。
開始時刻ですが、ご指摘のとおり、「午後5時」「17時」を混同した結果の間違いだと思います。
先ほど、訂正いたしました。
さて、午後入試の件ですが、受験生の立場からすれば、決められた制度・方法を最大限活用すべきです。
そういった意味で、今春の状況は、受験生にとってありがたいものだったかもしれません。
しかし、運営する側、つまり制度・方法を作成する側は、
a様が指摘されているように、受験生全員にとって公平なルールといえる制度・方法を構築すべきです。
そういった点が、今後、きちんと整備されれば、学校にとっても、受験生にとってもメリットになる可能性もあるはずです。
受験生のお父様とのこと。
今年の夏は、涼しいように思いますが、まだ30日ほど残しています。
実戦的な力を伸ばすのに最適な時期ではありますが、基礎・基本の充実も必要です。
ぜひ、そういった点のバランスを考え、毎日の勉強にあたってください。
志望校への合格が果たされますように。
また、コメントをお待ちしています。
ありがとうございました。