南大阪 中学受験地図

堺市北野田にある航路開拓舎の日常と、南大阪を中心に中学受験の状況と、それに関する気になる話題を取り上げます。

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◎  橋下市長 留年問題をちょっと斜めから… 

昨日の報道ですが、大阪市の橋下市長が、小中学校に「留年」制度を取り入れてはどうかどいうニュース。
話の出所とされる、尾木先生の主張を点検すると、「できない子供はその学年に留め置く」ということではなく、十分に習得できていない科目については、前学年の内容からでも学習させて、しっかり理解させるという「柔軟性」を重んじているようです。

この問題、まだまだ詳細が不明ですから、今後の展開に注目。


気になったのは、(また、市長が「無茶」を言い出した。なんとか止めないと…と思っているらしい)会議に同席されているメンバーの発言。
「留年させることで劣等感が生まれる。だから留年はさせるべきではない」といった主旨の発言です。


まず、前提。
留年の是非については、今日は考えません。

考えたいのは「劣等感」について。


「劣等感」=他の人よりも劣っている、劣っている部分があるという感覚は、すべてが「悪」「マイナス」「ネガティヴ」なものではありません。
適度な劣等感を持たなければ、向上心は生まれない。
つまり、他と比較することで、はじめて自分の「良し」「悪し」がわかるわけで、(あくまで適度ということですが)「劣等感」すべてを否定することはできません。


もうひとつ考えたいのは、何が(誰が)「優」「劣」を感じさせているかということ。

実は「差がある」ということと「優」「劣」があるということは、同じようですが、大きく違う。
「彼は、50mを7秒台で走るが、僕は8秒台だ。差は約1秒。」と考えるのと、「なぜ僕は7秒台ではないんだ。僕はダメなやつだ。」と考えるのとでは、少々違いますよね。

単なる「差」に、「優」「劣」という感覚(価値観)を持ち込むのは、おそらく大人の責任です。
子供たちの「価値観」を育てるのは、その子供に関わる大人たちだと思うのです。
もちろん、保護者の方も影響を与えています。
味の好みやひいきの球団やサッカーチームであったり、電車の中での立ち振舞の仕方であったり。

そして、学習に関しては、学校の先生の影響も、もちろん私達も大きな影響を与えているでしょう。
先ほどの例で言えば、「差」を感じた子供に対して、「もう少し腕をふれば…」「スタートの仕方を…」と、具体的な解決策を提示したり、「身長差の差が大きいから、今は、同じ記録は無理やで。でも…」と、展望を示すなど、しっかり対応することはできるはず。



さて、ここからは推測ですが…。

今回、橋下市長の提案に対する「劣等感が生まれるので…」という回答は、実は間違っている。
あるいは、真実を語っていないのではないか。

おそらく、「留年」とすることで、「劣等」であることを保証してしまうことに対する、指導する側の不安があるのです。
もし、そういった意識を持ったままで「留年」という措置をとるなら、たしかに生徒は不幸になりますよね。


もっと、カラッと、(ただし、前向きな気持ちで、向上心を持って)「ここ出来へん!」「先生わからん!」といえる環境ができないものでしょうか。

かつては落第という言葉もありました。
しかし、この度の政策が、「できないことがあっても、なんとかできるようになろうや!」というポジティブな政策であって、子供達を応援する大人たちも、一様にそういった気持を持って対応するのならば、すばらしい制度ができるかもしれません。




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