南大阪 中学受験地図

堺市北野田にある航路開拓舎の日常と、南大阪を中心に中学受験の状況と、それに関する気になる話題を取り上げます。

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◎  「気持ち」の多様さを意識する 

先日、中学3年生を、個別に指導しているときのこと。
「~気持ちを説明しなさい」という指示のある記述問題でした。
こういった問題では、「気持ち」をきちんと表現することもとめられているわけですから、「気持ち」をしっかり書くほうがいいわけです。

しかし、生徒さんの解答は主に「行動」を説明し…、
例えば「力まかせにドアを閉めて、足早に出ていったこと」というような答えで、「気持ち」を表現する言葉が盛り込まれていません。
「怒りのあまりに、力任せに…」とか、「…足早に出て行くほど、憤りを感じている。」などというように、書いてほしいのです。

そこで、まず、生徒さんに、
  「『気持ちを表す言葉』を、何個かゆうてみ」とアドバイス。
すると、
  「うれしい、かなしい、う~~ん………」と、このまま3分ほど、沈黙し、最後に「腹が立つ」と…。

おもわず、「自分の15年ほどの人生には、『うれしい』『かなしい』『腹が立つ』しかなかったん?」と、ため息まじりに突っ込んでしまいました。


実はこの話題は、以前にも取り上げたことがあります。
最近の生徒さんたちは、本当に「気持ち」を表す言葉の数が少ない。
とくに、「さびしい」「せつない」「わびしい」など、「快」⇔「不快」、「好き」⇔「嫌い」の両極の間にあるような気持ちを自覚できてないようです。

その結果「微妙」というような表現を、どこにでも使い始めるのだと思うのですが…。


最初に、私はこういった方面の専門家ではないことを書いておきますが、こういった状態を避けるためには次のようなことが必要なのではないでしょうか。

まず、幼いときから、「あなたは今、こういう気持ちなのよ」と教えること。
これは、転んで泣き出した幼児に「いたかったね。」といってあげるように、「いややったの」「うれしいねー」「そんなにかなしかったん」と、言葉がけをすることで教えられるでしょう。

それから、もう少し成長すると、「あのとき○○だったね」といって、そのときの感情を思い出させて確認させることが必要だと思います。
たとえば、餃子好きのお父さんが、餃子を食べた後、数日間「いやー、日曜日の餃子はうまかった…」とくり返し言っておれば、自然と子供も餃子好きになるようなものです。

そして、最終的には、自分の体験の中で、感情を確認していくこと。
周りの大人が出来るのは、「どうしたん」「どう思ってんの?」「なんで泣いてんの?」など、問いかけること。
その中で、子供自身も自己分析も出来るでしょう。
また、こういった段階になってこそ、読書が有用だと思います。
「こんな場面・こんな状況では、人はこうなっていくのだ」ということを知っていくためには、読書が役立つでしょう。


中学受験を志す生徒さんたちは、まだまだ人間として「半完成」というか「未熟」というか、出来上がっていないところを持っています。
言い換えると、そういった面をきちんと押さえながら勉強をすることで、ゆたかな感情表現の出来る人に育っていくのではないでしょうか。

なかなか「塾」という現場では難しいことですが、子供たちの生活の中には、学ぶことのできる瞬間もたくさんあるはずです。

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