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南大阪 中学受験地図

堺市北野田にある航路開拓舎の日常と、南大阪を中心に中学受験の状況と、それに関する気になる話題を取り上げます。

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◎  大阪学芸 進学実績水増し事件の、もう一つの見方 

本エントリー中にある、大阪学芸高校は、大阪学芸中等教育学校と経営母体は同一ですが、運営は別の学校組織です。

虚偽とも虚飾ともつかない数値を、堂々と掲げていた大阪学芸高校。
この問題は、今後、各学校のモラルや良識を再評価する機会、また、「大学進学実績」の表現方法の見直しの機会となってほしいものです。

さて、このエントリーで取り上げるのは、今回の事件の背景となっている大学受験の仕組みの問題点です。
まず、前回のエントリーでも参考リンクに上げた、Sankeiwebの記事の抜粋(最後の部分です)をご覧ください。

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センター試験の結果だけで合否を決める制度は、私立大にとっては「問題を独自に作成せずに、受験料が入るおいしい制度」(関係者)で利用する大学が年々増加。また、大学合格実績をアピールしたい高校側も、生徒にこの制度を利用した複数受験を勧める傾向があり、私学関係者は「受験料を負担しても広告費と考えれば安いと考える学校もあるだろう」。生徒にとっても新たに受験する必要がないため、国公立大志望者が「滑り止め」として利用するケースが増えているという。
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大学受験の方法は様々です。
大学に出かけて、教室で試験を受けるだけではなく、自己推薦書を作成し、面接で決定するAO入試など、それ以外の方法もあります。

今回の事件では「センター利用」と呼ばれる入試方法が使われています。
ご存知の方もあるかもしれませんが、「センター利用」とは、1月下旬に、全国一斉に行われるセンター試験(私たちの頃は、その前身の共通一次でした)の成績によって合否を決定するというものです。

受験生にとっては、新たにテストを受験する必要が無い上に、受験申請と費用の払い込みだけで結果が出ますので、入試機会を増やすためには、大変、ありがたい方法です。(実際に増えているのは「判定機会」なんですが…)


上記の記事からわかるのは、この制度が、受験生だけではなく、大学にとっても「おいしい」制度であるということです。
入学試験を作るためにはさまざまな「負担」が必要です。
問題を作成する「人」の負担や、テストが適正であるかどうかの審議にかかる「時間」の負担、作成そのものにかかる費用の負担、テスト実施・運営にかかる負担…。
これらが「センター利用」の場合、不要なわけです。
そして、受験料は入ってくる。
このような状態ですから、センター利用の試験は、毎年、増加傾向にあるようです。


今回の学芸のケースでは、受験料を学校が負担していた。
まさに学校が実績を買っていたような状態ですが、この「センター利用」という方法、「入試」として考えたとき、少々問題があるのではないでしょうか。

そもそも「入試」とは、「その学校がさだめる基準にたる生徒であるかどうか」を測る試験のはず。
センター試験を利用するという、他人の褌(失礼!)で相撲をとるような方法をとって、本当に「ほしい人材」が判定できるのか。

一方の受験生も、産みの苦しみというか「生まれいずる苦しみ」を体験せずに、大学へ合格する。
「入試」って、もっと苦しいものではないのでしょうか。


歯医者さんなら、「無痛」を志向し、それを実現するのは大切なこと。
でも、「教育」って、「しんどいことをやらせる」という側面が、かならずあるはずです。
「センター利用」そのものを否定はしませんが、こういった方法が増える傾向にあるということは注目しておくべきでしょう。



さて、大学へ提案。
「受験料は、受験者の保護者の負担とし、保護者以外からの負担と判明した場合には、直ちに合格を取り消すものとする」って、どうでしょう。

私立の各中高も、入試要項に盛り込んではいかがでしょうか。
一部、困るところがあるかもしれませんが…。





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No title

今後の生徒たちに…
皆さん、さまざまなコメントありがとうございます。

この一連の出来事で、一番の被害者は、やはり生徒さんたちでしょう。

また、学校だけでなく、大学進学実績至上主義というと大げさかもしれませんが、学校選びの基準の有り方や、そういった判断基準を提示してきた我々の業界も、正す部分は正さなければならない。
そういったことの契機になればと思います。
-----

2007/08/01(水) |URL|南十字☆ [edit]

No title

Unknown
どこかのコメントにありましたが、
広告塔になるいい子しか可愛がらない学校は
当然こういった二面性があるんではないですか?
塾もしかりでしょう。

逆に言うと、こういう二面性がない学校や塾が
生徒を成績で差別しない、
いい学校や塾なんじゃないですか?

ただ、カリキュラムを見るだけでは
それは判断できないと思います。
学芸中等教育学校と学芸高校を一緒にするな!
と当初息巻いていたシリウスさん
(今頃どうしてらっしゃるのでしょうか)
の言うすばらしい「夏期セミナー」の実態も、
引用されたブログに書いてありましたね。

大学進学実績を声高に叫ぶ学校には
基本的に何も期待してはいけないのかも知れません。

2007/07/28(土) |URL|Unknown [edit]

No title

学芸は2面性?
HNは伏せさせて頂きます。
あちらこちらで、学芸グループに関するコメントを見てきました。
その中で少し“ん?”と感じる事があります。こちらでコメントされている方のように、学芸を
「良い学校」と評価される保護者方がおられるかと思えば、こちら→http://72net.blog73.fc2.com/blog-entry-518.html#m518のような残念組の方もいらっしゃいます。
どちらも学芸の姿なんでしょうが、あまりにも極端なので不思議な学校だなぁ~と感じますし、すごく違和感を覚えます。

2007/07/28(土) |URL|Unknown [edit]

No title

シリウスさま
シリウス様

先日、激怒されていましたが、

高校と中等教育は、同じでしたね・・・



2007/07/28(土) |URL|Unknown [edit]

No title

からくり
こういうからくりがあったんですね~

よく京大・阪大・神戸大の合格者の合計が一桁前半(またはゼロ)の高校で、
関関同立が3桁の合格者数というのはおかしいと思ってました。
でもこういうの関西だけじゃないような気がしますよ。

関東でも早慶○○○人合格という高校で
東大・一橋・東工大にほとんど合格していない高校はあやしいです(笑)

ちなみに自信のある高校は1学年の卒業者数と、
(合格者数ではなく)実際の進学者数をホームページ上に明記してます。
そうあるべきですね。

水増しについていえば、
同様のことは受験予備校の合格者数にも言えそうですね。









2007/07/25(水) |URL|biz [edit]

No title

やっぱりですか
やはり、中等教育も、同じでしたか・・・

やはり経営母体が同じだから ですね。納得です。

ガッカリです。

2007/07/25(水) |URL|Unknown [edit]

No title

残念ながら・・・
残念ながら、中等教育の方もやっぱりでした。
在校生・保護者に対してどのように
お詫びをするのでしょう?
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20070725p101.htm

2007/07/25(水) |URL|Unknown [edit]

No title

こう考えます。
シリウス様、久しぶりのコメントありがとうございます。

まず、大阪学芸中等教育学校、ならびに大阪学芸高校に在学される生徒さんに対して、一切の批判や、いわゆるバッシングの気持ちを持ってのエントリーでないことを、最初に書かせていただきます。

次に、お尋ねの点ですが、今回の件で、直接の取材はしておりません。
ただ、関連するニュースを取り上げ、それに考えを乗せて発信するというのも、Blogという表現媒体の持つ、重要な役割だと考えますので、今回のエントリーとしました。
また、「直接の取材は?」というお尋ねを、今回の出来事だけでなく、広く学校の指導内容などにまで広げて考えたとしても、申し訳ありませんが、そういった点も充分ではないと考えています。
だからこそ、このBlogでも取り上げていないのです。

このBlogで取り上げさせていただいている学校群は、現在、私が状況を知りうる学校で、しかも、入試などに関する最新情報が入手でき、ある程度、即時性を持って、確実と思われる内容をお伝えできるであろう学校ばかりです。
正直に申しますが、私どもの教場からは、大阪学芸を受験した生徒さんはおられません。
そういった意味でも、学校生活などの詳細がわかりませんので、エントリーしていません。

今回の出来事は、大阪学芸高校を問題にするだけでなく、もっと大きな影響のある問題だと考えています。
実際、現在、兵庫県の神戸龍谷・神戸常盤女子・兵庫県播磨・大阪青凌高・履正社高・仁川学院高・神戸学院大付属高などの名前も挙がってきています。

もちろん、
シリウス様がお書きのように、

>今回の大阪学芸の行為は非難されても当然やも知れません

という点は、私もゆるがせられないとは思うのですが、同時に、大学進学実績を指導の主な目標とするような教育を施す学校であったり、大学進学実績を目標に受験校を選定する親であったりも、問題があると思います。
もちろん、我々の業界にも、深く問題がしみこんでいるでしょう。

そういった点を見直すためにも、取り上げるに足る出来事だと考えました。


一方で、清風南海のときもそうですが、在学しているお子さんたちに対して、今回の出来事を契機としての干渉は、許せないものです。

「罪」という言葉は適切ではないと思いますが、あえて、当事者の罪ということを考える場合に、当事者をそうした、やはり世間の罪もあるはずです。
ただ、在学する生徒さん、ましてや学芸中等教育学校の生徒さんたちには関係のないことです。
その点は、確認をしておきたい。

さて、先のふたつのエントリーですが、冒頭に以下の内容で朱書きを入れました。

「本エントリー中にある、大阪学芸高校は、大阪学芸中等教育学校と経営母体は同一ですが、運営は別の学校組織です。」

この点は、確かに確認が必要なことだと思います。
ご指摘を請け追加させていただきました。

2007/07/25(水) |URL|南十字☆ [edit]

No title

ここは
中学受験のブログですよね
今回の大阪学芸の行為は非難されても当然やも知れません。ただ、あなたは、マスコミからの情報がもとで御自分で取材なさった点はあるのですか?
 センター入試にも問題点があると言及なさいましたが、ここを覗く保護者は大阪学芸高校と中等教育が同一ととらえませんか?
 同じ学校法人とはいえ、大阪学芸中等教育に通う子たちも今ただならぬ世間の目、中傷に合っています。
 子を通学させる親として、先発記事を掲載した読売新聞記者の取材の有様、そしてこの事を中学受験板で取り上げる無神経さに呆れます。
 学内の先生方は今日も熱心に夏期セミナーをして下さっていますし、個別指導も変わらず熱心で有難い事です。純真無垢な子供達、学習に意欲的に取り組んでいる生徒達が、中等教育学校にも、もちろん学芸高校にも多数います。その子たちの日々の努力を思うにつれ、世間からのバッシングには大変心が痛むのです。
 南大阪からの受験情報発信とはいえ、掲載の学校はたいてい決まった所ばかり、学芸も取り上げられた記憶は無いような気がします。この時ばかりというのは辞めていただきたい。

2007/07/24(火) |URL|シリウス [edit]

No title

Unknown
それと、大きなお世話ですけど、センター試験利用の本来の目的は、国公立大学を受ける優秀な生徒がすべって落ちてくるのをひらうためという解釈をしてます(というか大学関係者から聞きました)。ぶっちゃけ、「センター試験利用で試験回数が増える!」なんてまともに考えている層の受験者に大学は用がないわけで。

2007/07/24(火) |URL|Unknown [edit]

No title

Unknown
はじめまして。
「何をいまさら?」という感じです。
名前の知れた進学校ではあたりまえでしょ。
担任が頭を下げて生徒に受けてもらっている学校もありますし(ノルマ制なんですって)。

まあ、そんなことやってないまっとうな学校には生徒は集まらないわけで。

2007/07/24(火) |URL|Unknown [edit]

No title

何を求めての進学か?
入試対策部様
Unknown様   コメントありがとうございます。

今回の学芸で判明した出来事については、当然、追求されるべきものだと思いますが、なぜ、そんなことをするのかという背景も、きちんと考える必要があります。
そういった意味では、
入試対策部様のおっしゃるような、一部の保護者の方の、私学へ対する偏ったニーズを考えに入れなければならない。

また、われわれの業界でも、同じようなことは実際に行われていますし、新聞チラシに掲載されている合格者人数についても、信用に足るものかどうか疑わしい場合が多い。
この問題については、個人情報の保護が徹底されるにつれ、事態が複雑になっています。

結局、どの大学へ何人合格させたのか、ということ、あるいは、どの中学へ何人合格させたのかということが、一番、明確にわかりやすい競争のメモリなのでしょう。

しかし、小規模な塾であっても、一人の生徒をキチンと伸ばし、その子にあった学校へ進学させ、大きく花開かせておられる先生もあります。
同じように、大学進学実績では評価されなくとも、しっかりと生徒さん一人ひとりを見つめ、学力だけではなく、幅広い視点から伸ばしておられる学校もあるはずです。

もう一度、受験・進学の中心に子供たちを据え
、「何のための受験なのか」「何を求めての進学なのか」を、考える契機になればと思います。


また、今後、規模や進学指導そのものに大きな違いがある私学間で、大学進学状況を把握できる共通の指針ができればよいと思うのですが…。
こういったときこそ、中高連の出番ではありませんか?

同時に、我々の業界も、反省すべき部分があるということをしっかり心にとめておきたいと思います。


2007/07/22(日) |URL|南十字☆ [edit]

No title

Unknown
こんにちは。(すみません、今回はハンドル記入にちょっと差しさわりがあるので匿名にさせてくださいませ。)
この報道にはたいへん驚かされました。
私は共通一次世代なものですから、私大のセンター利用入試というのがこういう方式(試験会場に全く足を運ぶ必要のないもの)だというのも今回はじめて知って、私たちの時代には考えられない制度ですので、それも驚きでした。
私立中高入試でも、塾が受験料や交通費、宿泊代を負担して多数の合格を稼ぐ例があると聞いていますが、受験料に関しては、保護者がいったん支払い、後日(だいぶ経ってから)塾からキャッシュバックされる形になっていると聞きました。
「受験料は、受験者の保護者の負担とし、保護者以外からの負担と判明した場合には、直ちに合格を取り消すものとする」なんて、あったらいいなとは思いますが、このようなキャッシュバックのような形だと、実質誰が負担しているのかが見えにくくなってしまいますね。

2007/07/21(土) |URL|今回は匿名で・・・ [edit]

No title

水増し
南十字☆先生、ご無沙汰しております。すっきり梅雨明けとはいかず、蒸し暑い日々が続いています。
そんな中、何とも恥ずかしいニュースが世間を賑わしています。
「やはり出たか!」と言うのが本音です。今回の場合はあまりにも度を越した内容で、同じ私学に勤める者としてコメントの仕様もありません。
ただ、ここまで行かなくても、学校負担でこのセンター利用方式で合格者数を水増しさせている学校は、他にもあると聞いています。
「いつかマスコミにリークされるだろうな」とは思っていました。
同じ私学関係者として本当に言いたいのは、
塾や(受験生の)保護者の関心が「大学進学」にしかない事です。
「関関同立に○○名合格!」と言ったところで、この様なマジックを使っている学校がどれ程あるか?
「国公立大学○○名合格!」と言ったところで、合格を稼ぐ為に地方の大学を受けさせ、結局、地元の私学へ進学しているケースがどれだけあるか?

「出口の様子」も勿論、気にはなるでしょうが、もういい加減こんなマジックに踊らされず、真の学校の姿をしっかりと観察してほしいと思います。

学校側も勿論反省すべき点はたくさん有ります。
もう一度、その学校の建学の精神にかえるべきではないでしょうか?

2007/07/21(土) |URL|入試対策部 [edit]

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